政府は地方創生の実現に向けて、「まち・ひと・しごとと創生総合戦略」を発表し、情報支援ツールとしてRESASの提供を開始しました。
RESASは、自治体が企業の抱える課題解決に向けた支援策や、今後の産業政策のあり方を検討するツールとなっていますが、地域の事業者が街の人口推移・分布、通勤通学における人の動きを把握する際にも活用できます。
地域循環マップにおける地域経済循環率(所得への分配/所得からの支出)88.6%は、地域経済の自立度を示しており、近隣都市の立川市113%に比べて低く、町田市65.1%に比べて高いことがわかります。
人口マップでは、生産年齢人口、年少人口は2065年まで減少の一途を辿ること、老齢人口は2045年まで増え、その後減少することが見てとれます。
産業構造マップにおいて、製造業では生産機械器具、金属製品、電気機械器具の順番で事業所が多いことが数字でわかります。
また、観光マップの目的地分析では、三井アウトレットパーク、道の駅八王子滝山、竜泉寺の湯の順に多いことがわかります。
また、通信事業者の携帯電話の位置情報を利用したメッシュ分析(流動人口)では、八王子に滞在する人は、何月頃に増えるか、宿泊する人の参加形態や宿泊日数、外国人滞在数、また1日の中でどの時間帯にどのくらいの人がどのくらい滞在しているかなどがわかります。
このように、潜在顧客が、いつ、どこに、どのように滞在しているかの統計情報を分析すれば、必要な場所とタイミングでサービスを提供でき、生産性が格段に向上することが期待できます。