IoT(モノのインターネット化)やAI(人工知能)という言葉が広く知られるようになりました。IoTとは、センサを用いてデータを収集し、ネットワークにより統合して処理することで、作業や状況の分析を行い、付加価値の高いサービスや効率的な業務運営に活用される仕組みです。現実世界から集められたモノ、ヒト、サービスのビッグデータをAIにより分析し、見える化することで新たな価値を生み出します。

センサの機能向上とコスト低減に加え、通信などのインフラも整い、官民挙げての活動とも相まって、大きな社会変化が起きようとしています。

今後、IoTを事業の中に取り込むことが普通となるでしょう。

● 生産性向上と新たな価値の創出

製造業では、IoT技術を活用することにより、従来の生産性向上(いわゆるカイゼン)を図ることができます。一方、別の側面として、データ活用による新たな価値創出を目指すことが可能になります。これは、「イノベーション」を狙った方向であり、特に業界をまたがった価値創出が狙いのひとつとなっています。

カイゼンとイノベーション

● 経営者にとって必要なこと

IoTの理解とIoT導入へのリーダーシップが問われています。

 売上向上と新事業開拓といった事業面だけでなく、取引先連携や知的財産での利用などの制度面、そして人手不足や事業承継といった組織面において、IoTを活用した経営課題解決を考えてみましょう。